レトルトカレーやトマトケチャップなどの加工食品の原産国表示を全て義務化する案が検討されていますね。早ければ来年には新しいルールが制定されるかもということですが、なぜ義務化をする必要があるのでしょうか?その理由とは…。
そして、全ての加工食品に原産国表示を義務化すれば当然、加工食品メーカーである企業にも影響が及ぶはず。
今回の義務化は加工食品企業にとってどうのように、関係してくるのでしょうか。
また、原産国表示については現在も一部の加工食品が対象となっています。
その対象品目についてご紹介もしますね、
目次
加工食品の原産国表示を義務化する理由とは?経緯も含めて説明
『原産国表示の義務化』とは、加工食品の原材料に対して、その原産国をパッケージなどに表示を義務化することです。
この原産国表示の義務化をする理由は『国民の安全』のためです。
食べ物の輸入業界の発達から、日本は様々な国から食品の原材料を輸入していますよね?
大豆だけでも、1位はアメリカ、2位はブラジル、3位はカナダ、4位は中国など細かく分けると、もっと多くの国から材料を仕入れています。
そんな中で、消費者の食に対する品質を求める声が増え始めたことが原産国表示に至った起源みたいなものです。
そんな流れを踏み、加工食品の原材料はどこの国の食料を使用しているのかが注目され始めてたのです。
これは加工食品製造業者が、加工した場所だけを強調して、原材料の産地を示していなかったことが原因のようです。
『これは日本で加工した高品質で安全な食品だよ~』
『でも、その原材料って輸入品でしょ?原産地教えなさいよ!』
ということですね(笑)
とまあ、こんな流れを踏んで平成12年12月にとりあえず梅干しとらっきょう漬けの原産国表示が義務付けられて、その後もちょこちょこと対象品目が増えていったというのが経緯なんですよね~。
加工食品を全て原産国表示義務化する理由は何なのか?やはりTPPか
そんなわけで徐々に加工食品の原産国表示対象品目は増えているわけですが、政府は来年には『全ての加工食品に原産国表示義務化』を検討しています。
個人的には、、
(何も全て義務化する必要はないんじゃないのかな)
と思ったりもするのですが、その理由にはTPPが関係しているようですね。
TPP(環太平洋パートナーシップ協定)では輸出入に関する関税が撤廃されます。
そうなると加工食品の企業としては安く原材料を仕入れることができ、今まで使用されてこなかった加工食品にも外国産の食材が使われる可能性がありますよね?
そうなると消費者としては、全ての加工食品に原産国表示がされていれば非常に嬉しいということです。
そこで、政府もこの原産国表示全義務化に乗り出したというわけです。
確かにこれまで以上に外来の食べ物が多様化していくことが推測できますし、これは消費者にとっても嬉しい政策。
しかし、本当に全部の加工食品に原産国表示なんてできるのか、実現性も怪しいところです。
加工食品の原産国表示を全て義務化すると企業への影響は?
全ての加工食品に原産国表示を義務化されると日本の食品メーカーはどのような影響を受けるのでしょうか?
まずは、パッケージの表示を変えないといけないため、当然仕事は増えますよね。
ただ変えるだけならいい(とも言えない)んですが、結構面倒くさそうなのは『時期によって原産国が違う』ということ。
これは加工食品の企業の方なら、よくわかると思うのですが、その時期に合わせて安くていい食材が入る国を変えたりしているのですよね。
今回の新しいルールでは、よく使われる原産国上位3位までを表示と書いてありますが、商品によってはその順位も変わってしまう可能性があるので、かなり厄介なポイントではないかなっと思います。
まあ企業にとっては、仕事は増えます。
しかし、関税をなくした安い原材料を仕入れることができるので、そこが人件費にコストパフォーマンスで勝てるかどうかが肝になってきますね!
現在対象となっている加工食品「22食品群 4 品目」とは?
現在、原産国表示が義務化となっている対象は「22食品群4品目」と言われており、以下のモノを示します。
これだけでも結構ありますよね\(^o^)/
これが全部対象になるなんて、業者泣かせすぎです・・・・(笑)
あとがき
今回は加工食品の原産国表示全義務化についてまとめていきました。
国としては来年くらいには制定したいルールみたいですが、完全に業者泣かせなルールですよね。
この案が可決するかしないかで加工食品業界の景気も左右されそうです。
それでは今回はこれにて!!
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