月亭可朝・死去…活躍?破天荒エピソード【画像付】

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月亭可朝(本名:鈴木 傑)さんが、3月28日午前3時28分に神戸県の病院で亡くなりました。

死因は急性肺線維症で、80歳出身でした。

月亭可朝亡くなったね。ボインの人だよな。 pic.twitter.com/9VngWrt2eq

「最後の破天荒芸人」とも称されるほど、その活動には破天荒なエピソードが多々あります。

この記事では、そんな死去された月亭可朝さんの生前の活躍(お騒がせ?)を振り返っていきたいと思います。

月亭可朝さんの即席歌手デビュー?!「嘆きのボイン」で大ヒット

月亭可朝さんといえば、カンカン帽姿でギターを使った漫才が人気だった落語家ですね。

嘆きのボイン」は、「ボインやでぇ」が流行語になるなど大ヒットが巻きおこりました。

1969年、月亭可朝さんは自分で作った歌を使った漫談を売り出し始めていましたが、最初はギターを持っていませんでした。

ある日、公開ラジオ番組の収録に行く途中に、弟子の月亭八方さんにギターを買いに行かせ、それをもって即席で歌を披露しました。

そう、これこそが月亭可朝さんの代名詞である、「嘆きのボイン」です。

 

会場がプールだったことから、そんな歌を即席で作ってしまうなんて、すごいですよね。

ギターを買いに行かせたのは、当時フォーク音楽が流行っていたため、それにあやかろうと思いついたからでした。

ちなみにギターの値段は5,000円。

この月亭可朝さんが始めた歌のジャンルは「歌笑曲」とされることになり、その後、お笑い芸人たちが次々に歌を世に送り出していくようになりました。

参議員選への出馬

1969年にブレイクをした直後の1971年に、月亭可朝さんは第9回参議員通常選挙に出馬しました。

全国区で、無所属でした。

当初は談志さんの選挙応援演説をする予定だったのですが、その際に気が変わって自分も出馬をしてしまいました。

しかし、公職選挙法という規定があるため、当時のテレビ番組等のレギュラーを降板しなければいけませんでした。

その中の一つが、「新婚さんいらっしゃい!」です。

そして、そのまま番組に復帰することはありませんでした。

そんな月亭可朝さんの気になる選挙公約は、

・一夫多妻制の確立

・風呂屋の男湯と女湯の仕切りを外す

というもの… 結果は落選

このような公約では当然の結果といえば当然ですが…

当時、活躍中でレギュラー番組も多数抱えていただけに、その後の復帰がなかったのはもったいない感じがしますよね。

2001年には第19回参議員通常選挙に出馬しましたが、再び落選しています。

このほかにも、大阪市議選にも立候補をしているので、政治活動には関心があったのでしょう。

活躍中に月亭可朝さん、ストーカー事件で逮捕!

月亭可朝さんは、2008年5月、50代の女性をストーカーしたことで逮捕されてしまいました。

その女性とは、7年間不倫関係にありました。

月亭可朝さんは既婚、50代女性も既婚でいわゆるW不倫の関係。

50代女性が別の男と不倫し、外泊をしたことを知って腹を立てた月亭可朝さんは何度も脅迫の電話をし、

ストーカー規制法違反

逮捕されることとなりました。

御年70歳の不倫、謝罪会見では得意の替え歌を披露してしまったことでも、この活躍(?)は世間でも大きな話題になりました。

しかも、月亭可朝さんは罰金を払って警察から出た2日後、偶然にもその50代女性と街で再会し、2人で飲みに行った上に相手の家に泊まりました。

そのままヨリを戻し、2人は1年間再び付き合ったそうな…

※もちろん、ストーカーはいけないことですよ!

月亭可朝さんの落語

月亭可朝さんの落語には端正な味わいがあり、

・算段の平兵衛

・親子酒

などを得意としていました。

月亭可朝さんの弟子には、月亭八方さん。

孫弟子には月亭八光さん、月亭方正さんがいます。

一時代を作った人なだけに、死去されてしまったのが惜しまれますね。

ご冥福をお祈りいたします。

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